Co-PUBコンテスト8月課題 作品紹介
Master Detectiveミステリや歴史書のファンにも賞賛される上質のフィクション作品の面白さをもった傑作  
「アメリカのホームズ」の異名を取った名刑事栄光と挫折の軌跡を追う

  
◆ Master Detective:
     The Life and Crimes of Ellis Parker,
     America's Real Life Sharlock Holmes


    
One on One算数嫌いのバスケットボールが大好きな少年は
少女のおかげで苦手の算数を克服していくけれど…
バスケットボール大好き少年の揺れる心
シリアスすぎない快作

  
◆ One on One

    
著 者:John Reisinger
ジャンル:ノンフィクション/評伝
出版社:Kensington Publishing Corporation
[個人/共訳出版方式
著 者:Don Aker
ジャンル:フィクション/YA
出版社:Harper Collins Canada
[個人/共訳出版方式]
英文難易度 ☆☆☆★(読み易い文章)
専門知識? ☆☆☆★(要所の調査は十分に)
翻訳の分量 ☆☆☆★(320頁、ぎっしり、ではない)
原書の評判 ☆☆☆☆★(発売前から話題に)
英文難易度 ☆☆☆(読み易い文章)
専門知識? ☆☆★(常識的な範囲で確認)
翻訳の分量 ☆☆★(200頁、手頃な分量)
原書の評判 ☆☆☆☆★(著者は数々の受賞歴アリ)

 歴史的な事実に材をとった著作が既に数点ある著者は、元アメリカの湾岸警備官という変り種で、今でもセイリングとスキューバ・ダイヴィングを心から愛してやまないスポーツマンとのこと。短めの文章でぐいぐいと引っ張っていく語り口に、彼の男っぽい骨太さがよく表れているように思われます。この雰囲気を大切に日本語に移植したいものです。

ミステリや歴史書のファンにも賞賛される上質のフィクション作品の面白さをもった傑作
本書は「アメリカのシャーロック・ホームズ」の異名を取った名刑事、エリス・パーカーの人生を追ったノンフィクション作品です。プロファイリングは、1970年代以降、FBIによって確立された捜査手法で、行動科学的見地からの分析を、犯人像絞込みに役立て画期的な成果を上げました。しかし、なにごとにも先駆者はいるもので、1871年生まれのパーカーは、その遥か以前にプロファイリング的手法によって、数々の事件を解決に導きました。シャーロック・ホームズは、あくまで空想の世界の住人ですから、そのホームズに喩えられたパーカーの手腕の見事さこそ、まさに超人的です。本作の前半は、数々の事件におけるパーカーの名刑事ぶりを追い、痛快です。
しかしながら、1932年に起きた大西洋単独無着陸飛行の英雄、チャールズ・リンドバーグの息子の誘拐・殺人事件が、パーカーに大きな転機をもたらします。事件当事1歳8ヶ月の赤ん坊だったリンドバーグの息子は、自宅から誘拐されて以後、誘拐犯人との身代金交渉の末に、5月、遺体で発見されます。その後、犯人として逮捕されたブルーノ・リチャード・ハウプトマンは、裁判の終了まで無罪を主張し続けましたが、結局有罪を宣告され、1936年4月に処刑されました。しかし、当事からハウプトマンの単独犯行を疑う声は絶えず、それは現在もリンドバーグの栄光に暗い影を落としています。そしてパーカーもまた、ハウプトマンを冤罪だと考えたのでした。が、パーカーは真犯人を追う捜査の過程で「一線を超えた」ために逮捕・拘禁され、監獄の中で非業の死を迎えることになります…。
 この作品、版元の努力(出版前のかなり早い段階で、日本にも閲覧用のプルーフ・コピーが送られてきていました)も相俟って、地味ながらも着実な評価を得ているようです。著者の代表作といって、間違いないでしょう。日本での紹介が待たれます。

 元教師でカナダ在住の著者は、これまでの発表作が軒並み地元の文学賞を受賞しており、中には第二作の"Stranger at Bay"のように、メジャーな賞にノミネートされたものもあります。本作は、コミカルなタッチのYA(ヤングアダルト)の秀作で、日本の若い読者にも受け容れられるであろう、秀作の中篇小説です。

欧米のYA作品のよさは、良書を提供しようとする作家の意欲の表れで、大人の作品以上にシリアスなテーマと向き合った力作が多いことでしょう。移民や人種偏見の問題や、環境問題、これらはまさに定番です。いずれも日本ではいまひとつぴんと来ないテーマですが、南北問題のみならず、冷戦終結後の東側からの移民や、北極圏の温暖化による氷河の減少などは、日本では考えられないほど切迫した問題として、こどもたちにも提示されています。また、SFタッチのものも、大人の世界では、科学の進歩によりやや色あせた感がありますが、子供の世界では健在です。
しかし、その一方で、思春期特有の悩みや、友情に絡んだ物語も、やはり永遠のテーマとして書き継がれているし、シリアスすぎないものに出会うと、ホッとします。こうした傾向のものも、もっととり上げるべきなのでしょう。
さて本書ですが、主人公は11歳の少年、ジェアド・セント・ジョージです。彼の頭の中は、バスケットボール・チームを学校に作ることでいっぱいです。反対に、ジェアドが頭の中から追い出したくてたまらないのは算数であり、まさに落第しそうだという事実です。
そんなジェアドの唯一の希望の種は、クラスメイトのエリー・ブレジョヴィッチによる個人指導です。彼女は一風変わっていて、クラスの皆からは疎まれる存在です。驚いたことに、エリーにかかると、ジェアドにも算数がよく分りました。しかし、点数が上がっても、ジェアドは皆にはそれがエリーのおかげではなく、カンニングのせいだということにしておこうとします。それが大きな過ちだと分ってみると、ジェアドが支払った代償は単なるチームの汚点などというものではなく、はるかに高価な代物だったのでした…。
タイトルは、バスケットボールの戦法、そして物語の行方も暗示しています。

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受賞者特典
受賞者は共訳(ワークショップ)形式で、翻訳出版に参加することが出来る≪共訳出版権≫を手にすることが出来ます。
受賞者には次の賞が授与されます。
優秀賞  各作品毎に3名
「翻訳書共訳出版権(10万円相当)」
Co-PUBメイトの資格(1年分)
バベル翻訳大学院(USA)受講券(1,000$相当)
努力賞  各作品毎に5名
「翻訳書共訳出版権(2万円相当)」
Co-PUBメイトの資格(1年分)


ご応募していただきました翻訳文は、添削してご返却致します。(入賞者の方を除く)今後の出版計画に是非お役立てください!!
≪参加費用≫
★ Co-PUBメイト:\10,000 (GKG会員、現在バベルの講座を受講中の方も含みます)
★ 一般の方:\16,000 (*一般の方でコンテストに申し込まれた方は、Co-PUBメイトの会員となり、年会費が1年分免除となります。)
● 課題文エントリー締め切り
● 課題提出締め切り
* プロ・アマ不問
9月 7日
9月14日
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