第二次世界大戦が終わったのは、私がちょうど7歳の時でした。
戦争は子供だった私の頭にはっきりと焼き付いて、他の事は考えることもでき
ませんでした。私の知っている人で、戦地に行った人はいません。
アメリカ合衆国には爆弾も落ちませんでした。家族も友達もひもじい思いを
しませんでした―居心地のいい家と十分な食べ物がありました。
でも、両親が暗闇でひそひそ話しているのを聞くと、またあんなことが起こるん
じゃないかと心配でたまりませんでした。
戦争―そして今度こそ私達の家にも爆弾が落ちるんじゃないかと。
アドルフ・ヒットラーは死んだと思われていましたが、そんなこと関係ありません。
彼がこの世の中のユダヤ人を全員殺そうと思っていたことは明らかです。
そして私はユダヤ人でした。
「Starring Sally J. Freedman as Herself」は私の実生活に一番近い
小説です。私が9歳か10歳の頃はサリーにとてもよく似ていました。
好奇心旺盛で、想像力があり、心配性でした。
いつも頭の中で物語を考えていました。決して紙に書き留めたり、人に
話したりはしませんでしたが……物語の中では私は勇敢で強かった。
ドラマティックで冒険と名声に満ちた人生を送っているのです。
サリーの性格をみれば、どのように、そしてどうして私が作家になったかが
よく分かると思います。
物語の中でサリーの祖母が使うヘブライ語は私自身が祖母から習った
ものです。サリーの家族は私の家族をモデルにしています。
舞台になっているフロリダのマイアミビーチに1947年から48年に住んだ
ことも事実です。戦後、マイアミビーチの小学校に2年間通いました。
サリーの世界は私が10歳の頃に知っていた世界です。
子供たちには秘密にされていることがあり、質問しても答えが返ってこない、
そんな世界です。
サリーのお話は遠い昔に起こったことですが、サリーの家族や友達のお話は
いつの時代にも起こりうることです。
時代が変わっても決して変わらないできごともあるのです。
サリーは私の大好きな登場人物のひとりです。
あなたにとってもそうなってくれるといいと思っています。
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